FC2ブログ

[海外旅行-01] Peru - Lima, Nasca, Cusco & Machu Picchu 6話

Andes山脈に抱かれたCuscoは、標高が3400mほどある。
日本では富士山くらいしか、これだけ高い場所はない。

これだけ標高が高い場所に行くとなると、やはり高山病の危険が付いてくる。
高山病の仕組みは単純で、空気が薄くなって酸素の摂取量が減るから、全体的に体の機能が低下する。
一般論としてそれは分かるけれど、具体的な症状の出方や深刻さは、人によって全然ばらばらのようだ。

自分は、これだけの高地に降り立つのは初めてだったので、どのような症状が出るのか、少々不安だった。
今回のCuscoでは、着いてすぐには何ともなくて、その日の夜中に軽い頭痛が出て、翌日以降は体が慣れて大丈夫だった。
ただ、お腹の消化機能がずっと弱いままになり、食欲が細くなって、(汚い話で申し訳ないが)大便も緩くなった。

対応策として、クスリに手を出すことにした。(不敵な響きだ。)
まず、高山病すなわち酸欠状態への対処として、血管を拡張して酸素の運搬量を増やす薬を調達した。
Cuscoに着いたらまず薬局を探し、"sorojchi pill"と呼ばれるこちらの高山病の薬を購入した。
また、それでも頭痛が酷くなったときの特効薬として、日本から持ってきていたバファリン(プレミアム)を携行した。
加えて、あまり想定していなかった消化機能の低下に対しては、何となく持って行った正露丸が大いに活躍した。



Nascaを出発したバスは、ぐねぐねした山道を夜通しでひたすら走り続けた。結構揺れてた気がする。
そして、出発から約13時間、5日目の昼前に、長閑な景色の山中で突然止まった。
141224_01s.jpg


原因は、どうやら後輪のパンクだったみたい。ちょうど自分の席の真下辺りで、嫌な破裂音がした。
修理に1時間近くを要して、どうにか走り続けることができた。
141224_02s.jpg


予定より遅れて、昼過ぎにようやくCuscoに到着。
タクシーで街の中心部にあるアルマス広場(Plaza de Armas)に向かった。
141224_04s.jpg


ここCuscoは、Andes山脈に大きな勢力を誇ったInca帝国の都だった場所。
16世紀にFrancisco PizarroらがInca帝国を滅ぼしたとき、Spain人はIncaの建造物を征服の証として破壊していった。
Cuscoも破壊の対象となったが、Spain人が使えるものは残して再利用したため、部分的にIncaの遺構が残っている。
いわゆるコロニアル都市でありながら、Incaの名残もとどめる特殊性ゆえ、この街は世界遺産に指定された。
そんな場所なので、見所もそれなりにあるだろうと思い、Machu Picchuへ向かう前にここに少し滞在することにした。


アルマス広場の中央には、Inca帝国の皇帝の像が建っている。
Incaの頃は純金の像があったらしいけれど、Spain人が持っていってしまったのだと。
141224_05s.jpg


ここCuscoのアルマス広場の周囲も、歴史的に価値のある街並みの雰囲気を守るため、建物の外観が制約されている。
統一された近世的なデザインの建物に、よく見るとマックやスタバが入ってる。
141224_07s.jpg


アルマス広場の正面に鎮座する、Cuscoの大聖堂(Catedral)。
内部は撮影禁止なのだけど、Spain人がCuscoを征服した象徴として建てただけあって、なかなか絢爛豪華だった。
141224_08s.jpg


アルマス広場から少し外れて歩いてみる。
あちこちで見られる石垣は、Incaの建物の名残で、よく出来ているのでSpain人も建物の土台に残して使ったそうだ。
141224-11s.jpg


剃刀の刃も通さないと言われる程に、精巧に組み合わされたIncaの石垣。
その中に紛れている「十二角の石」(La Piedra de los Doce Angulos)が、パワースポットとして旅行者に人気のよう。
141224-12s.jpg


そして、その「十二角の石」の近くでは、Inca皇帝が直々に通りを見張っている。
・・・皇帝の格好をした、Cuscoの市役所職員らしい。
141224-14s.jpg


Farmaciaすなわち薬局の看板を探して、高山病の薬sorojchi pillを購入する。
一帯は建物のデザインがだいぶ均一で看板も目立たないので、ちょっと探すのに苦労した。
141224-17s.jpg


Cuscoに着いたのが午後だったのと、高山病対策であまり動かない方が良いことから、今日はこのくらいで終わりにする。
アルマス広場から1ブロック離れた場所にある、Cuscoでの宿になるCasa Andina Classic Cusco Plazaというホテル。
141224-19s.jpg


ロビーには、セルフサービスのコカ茶があった。高山病の影響を緩和する効果があると言われる。
コカはコカインの原料で、神経を鈍くさせて苦痛を和らげる効果がある。少なくとも当地では禁止薬物ではない。
141224-21s.jpg


Cuscoに着いた日は、高山病の影響だと思うけれど、妙に口の中と喉が渇いた。
「何か嫌な感じだな」と思っていたところ、このコカ茶を何杯か飲んだら、すっかり良くなった。
他の人はどうか分からないけれど、自分の場合は、「高山病にはコカ茶」が割と当てはまるみたい。


部屋はちょっとした広場(アルマス広場とは別)に面していて、夜は少しうるさかった。
あと、シャワーの湯が少し弱かったけれど、熱い湯に当たると高山病が悪化するらしいので、結果的に良かったのかも。
141224-22s.jpg


夕食は、アルマス広場に面したPucaraという店に行った。
『地球の歩き方』に紹介されていて、日本人客が多かった。
141224-23s.jpg


オーナーが日本人か日系人らしく、メニューに日本語の説明と写真まで付いているので、安心して注文できた。
これはSopa a la Criollaというパスタスープ。
141224-25s.jpg


それから、Lomo Saltadoという、ペルー風の肉野菜炒めのライス付き。
このときはまだ、これくらい普通に食べられたんだよね・・・。
141224-26s.jpg


高山病の影響で、夜中は軽い頭痛と、あと下痢気味のお腹のせいで、何度か目が覚めた。
明けて6日目、朝食は果物をかじるだけにして、正露丸を飲んで、Cuscoの街の散策を続ける。
141225_01s.jpg


アルマス広場から5分くらい歩き、サント・ドミンゴ教会(Igresia de Santo Domingo)にやってきた。
かつて太陽の神殿(Qorikancha)と呼ばれてたIncaの建物を壊して、その土台の上にSpain風の教会を建てたもの。
141225_02s.jpg


部分的に、Incaの頃の石組みが残されている。
石と石との接合部に凹凸の溝をこしらえて、結合を強固にしているという説明(及び見本の模型)もあった。
141225_03s.jpg


これはレプリカなのだけど、Spain人に壊される前の太陽の神殿は、至る所が金細工で覆われていたらしい。
なんか、さっきから、Spain人の悪行の話ばかりだな(笑)。
141225_04s.jpg


ちなみに、アルマス広場の大聖堂も、Incaの神殿を壊した跡に欧風の教会を建てたものだそうだ。
異国の地から来た征服者が、自らの力を誇示するために旧権力の象徴を徹底的に破壊するのは、歴史上もよくあること。
なので、Francisco Pizzaroらの征服者(Conquistadorと呼ばれる)の立場からすれば、合理的な方法だったのだろう。
観光客としては、折角の文明遺構に余計なことしやがって、と思ってしまうけれど。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

コメント

非公開コメント

プロフィール

たいぺー

Author:たいぺー
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示