[海外旅行-06] USA - New York その3

New Yorkは、アメリカ東海岸の都市であって、大西洋に面している。
中心部のManhattanは湾の奥まったところにあるけれど、Brooklyn区Queens区には海岸がある。
一度、地下鉄に乗ってBlooklyn区の南端にあるConny Island Beachというところまで足を延ばしたことがあって、New Yorkの市内にもこんな普通の砂浜があるんだな、と驚かされたことがある。海の水も全然汚くなかった。
(余談ながら、New Yorkの地下鉄はどこまで乗っても料金が同じなので、たまに遠くまで散歩するのに使いやすい。)

日本人にとって、大西洋は馴染みが薄い。
日本から東西どっちを向いても、太平洋インド洋の遥か向こうにある大陸の、そのさらに向こう側になる。
北米や欧州を訪れることはままあるかも知れないけれど、その「向こう側」の端まで行くことはあまりないと思う。
自分も、今回New Yorkに来て、生まれて初めて大西洋に向き合うことができた。

最初に思ったのは、この海の向こうには本当に陸があるんだろうか、ということ。(まるでColumbusね。)
日本を中心とする世界地図に慣れているので、どうしても大西洋=世界の端というイメージがあって。
Los Angelesで太平洋を西に眺めたときとは違って、この海の向こうに日本はない。
同じアメリカ国内を引っ越しただけなのに、とても遠くに来てしまったような思いがする。



1 World Trade Centerは、104階建て建物の上層階が展望台になっている。
Empire State Buildingよりこちらの方が高いので、New Yorkではここから市街を見渡すことにした。
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展望台は、ガラス越しに360度どの方向も見渡せる。まず北側、Manhattanの全容を。
手前にLower Manhattanの高いビルが少々あり、その向こうに低い建物が並び、奥にMidtownの高層ビル群が見える。
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次に南側、New York湾の出口と大西洋の方を。
左上の湾の出口に橋が架かっていて(見えるかな?)、その向こうは大西洋。自由の女神像もこの写真の中にある。
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もう1枚、西を向いて、Hudson川の向こう側、New Jersey州Jersey Cityを写す。
Manhattanから川を越えるだけなので、あの辺も広々とNew Yorkの通勤圏、生活圏になっている。
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Manhattanの南の端にある、Battery Parkに来た。
Batteryって砲台のことで、要はNew Yorkのお台場。アメリカ独立革命のときに、イギリス軍の最後の拠点だった。
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この公園から、自由の女神像のあるLiberty島へのフェリーが出ている。
このフェリー以外にも島の近くを通る船便はあるけれど、島への上陸はこのフェリーでしかできない。
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20分くらいでLiberty島に着く。
島はNew Jersey州側の陸地に近く、自由の女神像はそこからNew York湾の内側へと眼差しを向けて立っている。
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Liberty島に上陸して、自由の女神像の真下から写した。
これを間近で見て、あぁ自分はアメリカにいるんだな、と改めて実感した気がする。
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自由の女神像は、チケットを買えば登ることもできる。
足下の台座まで登れるチケットと、自由の女神像の王冠まで登れるチケットとがある。
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中に入ると、UNESCO世界遺産の記念碑がある。
世界でも最も有名な世界遺産の1つだろうな。
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世界遺産ということで、自由の女神像について少しだけ説明を加えておこう。
これは、アメリカ独立宣言から100周年の1876年に、独立革命でアメリカを支援したFranceから贈られた銅像。
頭部や篝火などのパーツはParisで仮組みされて、それらがNew Yorkに運ばれて組み立てられた。
New York湾を照らす灯台であり、大西洋を越えた移民を迎える看板であり、「アメリカの自由を照らす」象徴でもある。
(※今では、灯台はやめてしまったそうだ。)


台座まで上がって、Manhattanの方を眺める。左側はJersey City。
Lower Manhattanでは、やはり1 World Trade Centerの高さが際立って見える。
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続いて、女神像の内部を王冠まで登る。
ご覧のような、やたら狭い螺旋階段しかないので、人数制限が厳しい。
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これが、自由の女神像の王冠の、ちょっとすかすかに見える部分の内側。
今はガラスがはまっているけれど、昔はなかったらしい。
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王冠から、すなわち概ね自由の女神の視線から、Manhattanの方を眺める。
普通に撮ると海ばかり写るので、ズームで寄り気味に撮ったら、さっきとあまり変わらないアングルになってしまった。
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自由の女神像の右手の先、篝火の部分を写す。
ガラス窓がなければ、カメラを外に出して、冠に遮られずに撮れたのにな。
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台座の中には、自由の女神像に関する博物館がある。
これは、どこかの部品を作るのに使った金型だそうだ。
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Liberty島の近くに、もう1つElis島というがある。
ここはかつて、大西洋を越えてアメリカにやってくる移民の窓口、移民局がある場所だった。
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今では博物館になっている移民局の建物の、2階の大広間。
アメリカに辿り着いた移民はここに通され、アメリカに受け入れられるか否かの審査を受けた。
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審査官の使っていた机と、実際の審査記録(さすがに複製?)と思われる書類。
1分かからずに終わる今の旅行者の入国審査と違って、昔の移民の審査はねちねちと何時間もかけて行われたそうな。
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再びフェリーに乗って、Manhattanに戻ってきた。
引き続き、Lower Manhattanの界隈を少し歩いてみよう。
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Elis島の博物館を見るに、昔は移民って割と緩やかに受け入れられていたみたいだ。
移民が建てた国なので移民への抵抗感は少なかったろうし、国を広げて強くするのに人出が必要だったのだろう。
それが、いつしか自分達(≒WASP)と異質な人間達が混じってくると嫌になり、国としても出来上がってきたので、もう簡単には余所から人を入れないように発想が変わり、現代では一般人がアメリカに移住することは難しいと言われる。
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[海外旅行-06] USA - New York その2

New Yorkは、超大国アメリカで最大の都市にして、経済と文化の中心でもある。
世界中の人々がNew Yorkを知っているし、余程アメリカが嫌いでもない限りは敬意や憧れの対象になる。

アメリカに何でも影響される日本でも、New Yorkを東京と同等かそれ以上の「凄い場所」と捉える向きは強い。
ラスボスの地であるかの如く、「New Yorkに行きたいか~!?」と煽る懐かしいフレーズもあった。
身近なところでも、New Yorkに出張とか駐在と聞くと、ばりばりのエリートなビジネスマンという印象を受けるし、New Yorkで人気と言われるものに対してメディアは敏感になり、それに消費者が影響を受けている部分は否めないと思う。
(※ちなみに、自分は偶々New Yorkの近くにいるだけで、世に言う「New York駐在」ではない。残念ながら。)

そんなNew Yorkは、旅行先としてもやはり人気が高い。
アメリカの東海岸ではなかなか日本人を見ないけれど、New Yorkではよく見かける。そのほとんどは観光客。
正直に言って、自由の女神像以外には、自分から見て圧倒的な存在感を放つ観光名所はなかった。
それでも、New Yorkというブランドに惹かれて、期待に胸を膨らませて訪れる人々は後を絶たない。
まぁ、偉大な都市であることは間違いないので、一度は見に来る価値があると思う。一度で十分だろうけれど(笑)。


Manhattanの街歩きを続ける。
ここでは道路が碁盤目状に敷かれ、縦に何番目の通りと横に何番目の通り、という座標で住所が表わされる。
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Midtownの東側、East川に面して、国際連合本部の建物がある。
国際連合の本部がNew Yorkにあることは、戦後世界のアメリカとこの都市の立ち位置をよく示している。
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上の写真で手前に見える低い建物は、いつでも入ることができる。(※荷物や身分証明書の確認あり)
平日ならば、国連本部の敷地内を案内してもらえるツアーもあるのだけれど、今日は土曜なので一部を自分で見るだけ。
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Iraqで活動する国連部隊が持ち帰った、国連の旗が展示されていた。
STAP細胞 大量破壊兵器はありまーす!」などと大嘘ついて始めたふざけた戦争の後始末だ。
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覗き窓のようなガラス戸越しに、会議室の1つを見ることができる。
向こう側に傍聴席が見える。一度、本物の会議を見学してみたいもんだ。
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Midtownを横切って、今度は西側、Hudson川のそばにある遊歩道のHighlineを歩いてみる。
ここはよく知らなかったのだけど、現地の友人から勧められて、今回の散策のコースに加えてみた。
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Highlineは、かつて高架を走っていた鉄道の線路跡を、遊歩道に転用したもの。
ところどころ残っているレールは、恐らく現役当時の遺構。
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廃線から再整備までの間に周囲の市街化も進み、今では高架よりも高いビルや民家を縫って進む道になっている。
遊歩道から簡単に覗き込めそうな部屋も沢山あったが・・・。
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遊歩道の終点付近。再開発は続くそうだから、現時点での終点と言うべきかな。
正面のHudson川に向かって、川の手前で右に大きく旋回して、そこで歩道は途切れる。
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New Yorkは世界一の摩天楼の街。
中学校の英語の教科書で摩天楼=skyscraperの代表だと教わった、Empire State Buildingの雄姿を拝む。
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Manhattanの中心駅であるGrand Central Station。日本人は略して「グラセン」と呼ぶ。
竣工から100年と少し、1歳違いの東京駅とは「姉妹駅」なんだと。
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ここは主に郊外(New York州内)への近距離列車が発着していて、長距離列車のAmtrakの駅は別にある。
自分はこの駅はあまり使わないけれど、平日は新宿駅みたいな混雑ぶりなのだろうか。
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駅の地下に、駅が開業した当時から100年も営業しているという、Grand Central Oyster Bar & Restaurantがある。
New Yorkのいわゆる名物店の1つなので、今日はここで夕食にする。
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牡蠣の専門店なので、メニューにも色々な種類の牡蠣が載っている。でも、違いがよく分からない(苦笑)。
西海岸で獲れるのと東海岸で獲れるのとは、だいぶ違うと聞いていたので、半分ずつ注文した。
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火が通った牡蠣も食べてみる。
野菜とクリームを使ってグリルにした、Oyster Rockefellerという定番料理。
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翌日もNew Yorkの散策を続ける。今日はManhattanの南部、Lower Manhattanへ。
最初に訪れたのは、有名なWorld Trade Centerの跡地に建つ1 World Trade Centerという建物。
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今や15年近く昔の話になってしまったけれど、「9・11」の自爆テロ事件は、アメリカにとっては大惨事だった。
あのときに崩落してしまったWorld Trade Centerのビルの跡は、Ground Zeroと呼ばれ、歴史の記念碑になっている。
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同じ敷地に、9/11 Memorialという事件の博物館がある。
New Yorkを知る上では欠かせない出来事なので、ちょっと見学していく。
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崩落で消滅しなかった、地下の基盤部分や、ビルの支柱が展示されている。
あんな最期を迎えたので、物として残っているのは少ない。
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崩落の直後、生存者の救助のために瓦礫の山に突っ込んでいった消防車。
これは当時の映像で見たことがあるような気がする。
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この博物館で印象に残るのは、展示物ではなく、保存された映像や音声だろう。
日本のニュースでも流された、飛行機がビルに衝突する瞬間や、ビルが瞬く間に崩落する場面の映像。
そして、ハイジャックされた飛行機の中から、或いはビルに取り残された人から、家族に電話した会話の音声。
文字通りぶっ飛んだテロの作戦と、被害をリアルに伝える通信機器、悪い意味で21世紀の幕開けの象徴だった。

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[海外旅行-06] USA - New York その1

8月に、Los Angelesからアメリカ東海岸New Yorkへと引っ越した。
厳密に言えば、New York Cityに住む訳ではないのだけど、割と近くなので、この際New Yorkということにさせてもらう。
アメリカ生活の後半として、来年の春頃までここで過ごすことになっている。

という訳で、今後は旅行も東海岸が中心になる。
旅行記を書くのは、やはり拠点となるNew Yorkから始めたい。
街の歩き方が段々と分かってきた10月、Columbus Dayの3連休を使って出掛けてみた。



New Yorkの世界に向けた玄関口となる、John F. Kennedy国際空港(通称「JFK空港」)。
建物は6つの独立したターミナルに分かれていて、Star Alliance系の入る第7ターミナルは意外と小さい。
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Star Allianceの中心であるUnited航空が、あまりこの空港を重視していない。
折しも今月下旬にここから撤退し、New Jersey州Newark Liberty国際空港にNew York便を集約することになった。
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そんな中、全日空成田空港との間を1日1往復で運航している。
ただ、ぽつんと離れた変な場所に受付カウンターがある。Los Angeles国際空港と異なり、何だか肩身が狭い。
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ここには特に見るものがないので、Manhattanの方に移動する。
New York市の地下鉄JFK空港のAir Trainなど、ほとんどの公共交通機関はこのMetro Cardで乗車できる。
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Air Trainで地下鉄の駅(郊外なので地上駅だけれど)に出て、地下鉄のA線に乗り換える。
Manhattanを縦(南北)に貫く、重要な路線。Air Trainと合わせて、Manhattanまで1時間ちょい。
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New Yorkの地下鉄は、路線が多く、ダイヤも複雑なので、とても分かりにくい。
路線名は、A、B、C・・・のアルファベットのものと、1、2、3・・・のアラビア数字のものとがある。関係は不明。
異なる路線が部分的に同じ線路を走ったり、重複する部分では一方が急行で他方が各停だったり、また、週末になると路線の一部が運休されたり、工事のために駅が閉鎖されたり、とにかく複雑怪奇なネットワーク。
いわゆる初心者殺しというか、長く住んでいてもなかなか完全に乗りこなせる人はいないんじゃないかな。


そんな地下鉄に揺られて、Manhattanで一度下車。
有名なTimes Squareに立ち寄った。かつて、新聞のNew York Timesの本社があったから"Times" Squareなんだと。
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特にイベントもないので、一目見て終わるただの街角。Manhattanらしい景色ではあるけれど。
新年を迎えるカウントダウンは有名だね。この狭い場所に何十万人も集まるとは信じられない。
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再び地下鉄に乗って、Manhattanを北に抜けてBronx地区へ。
野球好きにとって、New Yorkで訪れるべき一番の場所と言える、Yankee Stadiumを訪れた。
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スタジアムツアーの時間を待つ間、グッズショップを覗いてみる。
今年はNew York Yankeesの勝ち頭だったマー君(田中将大)のグッズが、恭しく展示されていた。
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先月New York City FCの試合を観て以来、ここに来るのは2回目。
2009年に竣工しただけあって、新しくて豪華な球場という印象。
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スタジアムツアーは、まず通常は(=ツアー以外では)入れない球団の博物館を見る。
MLBで一番の伝統と歴史を持つだけあって、過去の選手達も豪華絢爛な顔触れ。3番はBabe Ruth、4番はLou Gehrig
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偉大な選手達のサインボールが並ぶ中、松井秀喜のものを見付けた。
Yankeesが(今のところ)最後に世界一になった2009年のWorld SeriesのMVPとして、今も称えられている。
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バックスクリーンの下には、永久欠番選手らの功労者の記念碑が並ぶ一角がある(Monument Parkと呼ばれる)。
て言うか、永久欠番が22人って、流石に多過ぎませんかね。1桁番号は、もう0番と2番しか空いていない。
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真ん中には、特別な3人(Babe Ruth、Lou Gefrig、Miller Huggins)のために、肖像のレリーフ付きの大きな碑が。
ちなみに、隠れて見えないけれど、奥の中央にある一番大きな碑は、George Steinbrenner元オーナーのもの。
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スタンドからグラウンドへと下りる。
サッカーの試合も良いけれど、やはりYankee Stadiumは野球場として見てこそ。
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一塁側、Yankeesの選手達が使うダッグアウトに入れてくれた。
この3日前、Yankeesはここで今季最後の試合を戦った(American LeagueWild Card Game、無念の敗戦・・・)。
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ベンチから眺めたグラウンドの景色。
不自然な白線は、サッカーの試合だか練習だかによるものらしい。
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Manhattanに戻り、次はNew Yorkで最も目立つ教会であるSt. Patrick大聖堂を訪れた。
今日の残りは、Manhattanの南北で言うところの真ん中ら辺(通称Midtown)を見ていく。
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この教会は、約130年前に建てられたそうだ。
New Yorkの都市としての歴史が400年くらいだから、さほど古くはない。
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ステンドグラスがちょっと綺麗かな、という程度で、さほど目を引くものはない。
祈りを捧げている人もあまりいなかったし、だいぶ観光地化しちゃっているのかな。
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アメリカの西海岸から引っ越してきたので、余計にそう思えるのかも知れないけれど、東海岸の気候はあまり安定しない。
急に寒くなる、また暑くなる、或いは急に曇って雨が降る、そしてまた晴れる。
この週は、週の前半はだいぶ暖かかったのに、後半に急に寒くなった。
10月なのに「もう冬だね」と言われて驚いていたら、日曜、月曜とまた暖かくなっていった。
西海岸と東海岸とはだいぶ違うと言われる通り、まず気候の面で、別の国に来たような印象を受けた。

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