[海外旅行-05] USA - Las Vegas & Grand Circle その14

1週間ちょい時間をかけたGrand Circleの旅も、これでようやく最後になる。
これだけ長い旅行は、昨年末にPeruを訪れたとき以来、2回目になる。

あのときはバスや飛行機での移動だったけれど、今回はほとんどの移動を自分で運転したから、なかなか達成感がある。
ただ見て回るだけでなく、Grand Canyon国立公園Zion国立公園で、難易度が高めのトレイルにも挑戦した。
Las Vegasに戻ってきたときには、当初は無謀にも思えた旅程を、無事に完遂できたことに安堵した。

やはり旅行というのは、計画するときと、帰って振り返るときが楽しいね。
旅行中は、特に海外では、事故なく遅れなく過ごせるよう、気が張りっぱなしで消耗が激しい。
綺麗な景色や美味い食事にありつけたときは、さすがに気分が高揚するけれど、その時間が占める割合は意外と小さい。
でも、振り返ってみて、そういう瞬間をまた味わいたくて、また別の旅に出たくなる。


Zion国立公園で、Angels Landingのトレイルに挑戦する。
一見、どうやって登れば良いか分からないくらいの絶壁だけれど、道はちゃんと拵えてある。
150426-05s.jpg


岩壁の下まで辿り着くと、そこからじぐざぐの道が始まる。
崖を無理矢理に登る道なので、遊びの部分(踊り場)は少なく、この部分は体力的になかなか厳しい。
150426-06s.jpg


登りきると、岩山と岩山との間の、小さな谷間に出る。
これをさらに詰めて、写真の右側のAngels Landingの尾根まで上がる。まだしばらく、楽じゃない登りが続く。
150426-08s.jpg


その尾根筋に着いた。右も左も、とんでもなく険しい崖になっている。
Angels Landingが、いよいよ本性を曝け出す。
150426-11s.jpg


まずは目の前の盛り上がった部分を超えて、尾根をさらに先の方へと進む。
左側は垂直の崖で近寄れないので、斜めになっていて足場の確保できる右側から攻める。
150426-13s.jpg


景色だけでなく、足元もやばくなってきた。
Grand Circleによく見られる、滑りにくいざらざらした岩なので、実際には鎖がなくても歩けるが・・・。
150426-14s.jpg


そして、Angels Landingの本丸とご対面。
目指す場所、トレイルの終点は、あの将棋の駒のようにそびえる岩山のてっぺん。
150426-17s.jpg


ここで二の足を踏む者も沢山いたけれど、自分は行くと決めたら行く。
道は狭く、両側は冗談抜きでやばい。高低差が約400mの、垂直の絶壁。下を見たら動けなくなる。
150426-18s.jpg


こんな痩せた尾根に、草木が普通に生えていることに、少なからず驚かされる。
元々は普通の山だったのが、両側から絶妙に水平に削られていって、「残されてしまった」植物なのだろうね。
150426-19s.jpg


行く道そのものは、そこまで険しい登りではない。
ロッククライミングのように、三点支持が必要な箇所というのは、特になかった。
150426-20s.jpg


太陽に向かって登っていくような、意外と気持ちの良いトレイル。途中から感覚が麻痺して、そう思えてくる。
もちろん、足を踏み外すと、違う意味でお空に昇っていくことになる。
150426-21s.jpg


やばい道を進むこと30分くらい、ようやくトレイルの終点が見えてきた。
猫の額ほどの山頂のスペースで、先客がのんびりしている。
150426-24s.jpg


山頂から、Zionの谷の下流を見渡す。Zion LodgeとかVisitor Centerがある方向。
Angels Landingは、谷の真ん中から突き出したような位置にあるので、景色がとても見えやすい。
150426-25s.jpg


しばし景色を堪能した後、実は登りよりも恐ろしい下山を始める。
登るときは足元だけ見ていれば良かったけれど、下りでは否が応にも周りの景色が目に入る。
150426-27s.jpg


あまり景色に変化はないので、下りに撮った写真は少ない。
また、昼近くなって登る人が増えてきて、すれ違いのために何度も待たされて、あまり気分は良くなかった。
150426-28s.jpg


一度、勇気を出して、崖から下を覗いた写真を撮ってみた。
繰り返すと、下の地面との高低差は約400mある。
150426-30s.jpg


ようやく、道が平らになって安心できる場所まで戻ってきた。
これで生きて帰れると、確信できた瞬間だった。
150426-31s.jpg


トレイルの前半にあった、じぐざぐの坂を下る。ここも良い景色。
前半は体力勝負、後半は度胸の勝負。Angels Landingは、なかなか厳しいトレイルだった。
150426-33s.jpg


下まで戻ったところで、先程まで上にいたAngels Landingの岩山を振り返る。
改めて、あっち側もこっち側も、すごい断崖絶壁だ。
150426-35a.jpg


トレイルの入口まで戻ってきた。これで、Grand CanyonのPlateau Pointに続き、Angels Landingも達成!
それにしても、どこの誰が、こんな狂気じみたトレイルを考え付いたのだか(苦笑)。
150426-36s.jpg



この後は、疲れでちょっと眠くなったけれど、気合いで我慢してLas Vegasまで3時間くらいのドライブ。
無事にこの旅行の出発点に戻り、無事に車を返すことができた。
天気にも恵まれて、とても面白い旅になった。
でも、Angels Landingは、もう御免だな(笑)。
スポンサーサイト

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

[海外旅行-05] USA - Las Vegas & Grand Circle その13

日本では、自分でレンタカーを手配したことがなかったけれど、こちらでは国立公園の旅でしばしば借りている。
毎回、想定していたよりも費用が高くなって、ちょっと嫌な思いをさせられる。

レンタカーを借りる際に要する費用は、車自体のレンタル料と事故対策の保険料、あとはよく分からない様々な手数料。
オンラインで予約するときは、レンタル料だけが提示され、これは需要過多の時期や場所でなければ、さほど高くない。
だから、この値段を基準に旅行費用を見積もっていると、後でかなり驚かされることになる。

問題なのは保険料で、事故の際の相手方への賠償、破損したレンタカーの修理代、自分の医療費など何種類かある。
自分の医療費は、現地での健康保険や海外旅行保険でまかなえるとしても、賠償と修理代の保険は絶対に必要。
これらを必要最低限だけ加入しても、大抵は車を借りる費用の倍くらいかかる。
さらに各種手数料を合わせると、いつの間にかレンタル料の何倍にも膨らむことが珍しくない。

何回か借りていると、段々と相場が掴めてきて、事前に費用の見積もりと心積もりができるようになる。
それでも、いつも結構な高額なので、毎回カウンターで顔をしかめることになる。



8日目、Zion国立公園を訪れている。
シャトルバスで谷の道路の一番奥まで来た。ここからさらに、川に沿って奥まで歩けるトレイルがある。
150425-12s.jpg


谷は段々と狭くなり、険しい岩壁が迫ってくる。
写真の右側(左岸)に歩道があるの、分かるかな。
150425-15s.jpg


このトレイルは、30分も歩けば終点に達する。
一見ただの河原だけど、ここはZion国立公園を代表する特殊なトレイルの起点になっている。
150425-16s.jpg


ここから主に川床(つまり川の中)を歩いて、上流へと遡って行くことができる。
"Narrows"と呼ばれるトレイルで、川に滝がないため、その気になればいくらでも遡っていけるという。
150425-17s.jpg


この日は気温が25℃を超える陽気で、自分もNarrowsを歩いてみたくなった。
しかし、靴と靴下を脱いで川に入ると、春の雪解け水はまだ冷たく、30秒も耐えられずに岸に戻るはめになった。
本気で上流に向かう人は、大抵、長靴やウェットスーツのようなもので「武装」していた。
やはり、自然を甘く見てはいけない。


気を取り直して、別のトレイルも歩いてみる。
谷の本流ではなく、枝分かれしたところに入っていく、Emerald Poolsというトレイルへ。
150425-25s.jpg


歩道に近い草むらにて、エルクの雌を発見。
道行く人々が皆立ち止まって写真を撮るので、後から来た人もすぐに分かる。
150425-26s.jpg


Emerald Poolsと複数形になっているだけあり、下流から上流にかけて、いくつかの池がある。
全然「エメラルド」じゃないけど、最も下流にあるLower Emerald Pool。上から降っている水は、雨ではなく小さな滝。
150425-27s.jpg


その滝を片洞門でくぐるようにして、道は上流へと続いていく。
段々と難易度というか歩く負担が増していくので、先に進むにつれて人は少なくなっていく。
150425-28s.jpg


Lower Emerald Poolまでは、整備された平らな歩道だったけれど、ここからは狭い登りの道になる。
とは言え、Zion国立公園まで来るような人々にとっては、このくらい朝飯前か。
150425-29s.jpg


20~30分くらい進むと、2つ目の池が現れる。
池と言うか水溜まりだけれど、これがMiddle Emerald Pool。先程の小さな滝の真上に当たる。
150425-30s.jpg


ここから奥は、半分くらい獣道のような、面倒くさい歩きになる。
正直なところ、「Middleまで来た以上はUpperまで」という意地だけで歩き続けた。
150425-31s.jpg


ここが終点のUpper Emerald Poolで、谷を歩いて進める一番奥の場所。
写真では撮りきれないけれど、正面の岩壁は枯れた滝で、見上げると崖の上に川が続いているようだった。
150425-32s.jpg


Emerald Poolsで結構歩いてしまったので、戻るともう17時過ぎ。
谷底の夕暮れは早いので、暗くならない内に宿へ。この旅行の最後の宿である、Zion Lodge。
150425-33s.jpg


ここも本部棟と客室棟とが分かれていて、チェックインしてから部屋まで少し歩く。
左側が2階建てのロッジで、右側が部屋ごとに独立しているキャビン。
150425-35s.jpg


そして部屋の中。
前夜のBryce Canyon Lodgeと同じような感じ。(結構な)値段相応に整っている。
150425-36s.jpg


本部棟で夕食にする。まずパン、サラダ、スープ。
サラダとスープはセルフサービスで、「席からサラダ/スープバーまで1往復だけして良い」という書き方だった。
150425-37s.jpg


前日が鶏肉だったので、今日のメインは牛肉。
例によって無駄に凝った名前が付いていて、"Kayenta Beef Tenderloin Medallions"というらしい。
150425-38s.jpg


明けて最終日、9日目。
谷底の朝は遅く、なかなか太陽が昇ってこない。
150426-01s.jpg


今日は、Angels Landingという、なかなか狂気じみたトレイルを歩く。
このトレイルに挑戦したいけれど、無事に戻ってこられるだろうかと、計画のときからずっと懸念していた場所。
150426-03s.jpg


最初は河原の平坦な道を歩いて、目指す山というか岩に接近する。
目標は、写真の中央に写っている、将棋の駒のようにそびえる岩。
150426-04s.jpg



次回の記事で、この旅行の最後にして最大の難関に挑む。
生きて戻れて良かったと思える、今思い出しても手汗が出てくるところ。
写真でも多分、やばさが伝わると思う。

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

プロフィール

たいぺー

Author:たいぺー
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示